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情報の聞き方
毎日出社してから行うことは、電話でのアプローチを行い荷物情報と空車情報を集めることです。
慣れてくれば問題ありませんが、聞いた情報に穴があるとその情報を元に車両を探すことが難しくなってしまいます。
ここでは荷物情報を聞く際の注意点をご紹介致します。
積日、卸日
先ず最初に確認するのは日付です。何月何日何曜日積み、何月何日何曜日降しかしっかり確認しましょう。
というのも明日積明後日着や月曜日積火曜日着とか曖昧な情報で荷物情報を聞いていた際に、実際の配送日程と違う日程で相手が間違って情報を伝えていることもあります。逆にこちらも月曜日積火曜日着と聞いていたものを火曜日積水曜日着と認識してしまっていたりすると大変です。
そういった間違いを未然に防ぐために、何月何日何曜日という日付を確認いたしましょう。
積地、降し地
次に確認するのは積みこむ場所と荷下ろしする場所になります。
どこから積んで、何処へ配送するかがわからなければトラック手配のしようがありませんね。
ここで重要なのが 何県何市 かというところです。
というのも、担当によっては 何町積み込み や 大井積み込み 山下ふ頭 積み込みといったような形で情報を頂く場合が御座います。
なれている人であれば、大井や山下ふ頭という名称でピンときますが、分からない人は分かりません。また同じような話で 埼玉三郷積み込み といった場合。
電話で聞くと 埼玉三郷は さいたまみさと と聞こえます。しかし埼玉県には三郷市と児玉郡美里町と同じみさとが二つあります。
電話を伝える方はみさとと伝えて分かっていても聞き手はみさとだけではどちらか判断が付きません。
なので何県何市かが重要になります。
貨物
日程と工程が分かったら次は貨物です。貨物が分からないと話になりません。
というのも、荷物によって配送できる車両が違うからです。
たまに相手から工程と車両は分かるけど荷物はわかりません。なんて言われたことがありますが、正直なところ荷物が分からなくては車両は探せません。
日程と工程と車種が一致していて荷物は分からないけど配送します。というところは中々ありません。
予算
最終的に重要なのは予算です。
どんな行程でも予算が高ければ大体なんとかなります。
しかし、どんな行程でも安いと車両が見つかりにくいです。
なので、相手から予算は必ず聞くようにしましょう。
しかしながら、相手によっては「予算はわからない」「車が居たら聞いてくる」「車がいれば相談する」などと言って金額を教えてこない方も大勢いらっしゃいます。
しかしながら、予算が分からない状態で探すのは非常に危険です。
これは実際に合った話で、「車が居たら相談するよ」と言われて車両を見つけてきたところ「予算が大体50,000円ぐらい」と言われて協力会社が希望している予算とはだいぶ離れていたので「予算が折り合わないので、60,000円に上げて頂けませんか?」と交渉したところ「51,000円が限界だよ」と言われたことがあります。
元々予算の限界が51,000円で決まっているなら最初から聞いていれば50,000円で車両を探すことができたのに、車が居たら予算を相談すると言われて車両を探した結果、予算は上がらずに車両を探す無駄な時間だけを使って終わるという結果になりました。
以上の事から「予算はわからない」「車が居たら聞いてくる」「車がいれば相談する」というように予算をはぐらかされた場合は、「先ほど聞いていた車両が対応できると思うので、予算を確認して頂けませんか?」と切り返すようにしてみましょう。この回答で概ねご予算を確認いただけます。